STORY
ストーリー
余命直告された三人が、 安楽の看取りを求めて行き着いた場所。それは、 人の 「ぬくもり」 に満ちた、 海辺にある小さなホスピスだった。
千葉南房総、 長野飯綱、 大阪枚方,鳥取、 沖縄各所の素朴であたたかい日本の原風景、
ウィーン、 バンコクを舞台に繰り広げられる、 愛と涙のエンディングストーリー。
この映画は、 身寄りのない方々を受け入れるホスピスでの物語です。
不幸にも、 余命宣告をされた人々。 「最期まで寄り添い、 本当の家族のような暖かい環境づくり」 をめざす、 ホスピスの看取り人たち。
連係を取りながら患者とホスピスを見守る大病院の緩和ケアの医師と看護師たち。 そして、 すべてを温かく包み込む南房総地元の人々。
個々それぞれが毎日を一所懸命に生き、 葛藤の中、 歩み寄り、 寄り添う姿。
もし肉体がなくなったとしても、 魂(愛)は心の中でずっと存在していく事、これが、 この映画の大切なテーマになっています。
主演に白石美帆、 そして三田佳子、 音無美紀子、 島田順司という名優を迎え、
さらに野村真美、 スギちゃん、 高樹澪、 榎木さりな、 森岡豊、
黒坂真美、 小野寺丈、 大林素子など個性あふれるキャストたちによって
繰り広げられる、 涙と感動のヒューマンストーリーです。
東京生活を後にし、 20年ぶりに故郷・南房総鴨川に戻った榊原美穂 44歳(白石美帆)。
父を早くに亡くし、 女手一つで育ててくれた母も亡くし、 悲しい思い出が残る故郷であっても、
穏やかな海と風と友、 そして 咲き誇る花畑に温かく迎えられる。
もう一度、 この故郷で生きようと決めた美穂は、 身寄りのない人のホスピス 「ほほえみの里」 を開設する。
看護士として病院に勤務していた美穂だが、 突然、 夫と息子二人を事故で亡くす。
深い悲しみを背負いながらも、 家族のように患者に優しく接する美穂に、 皆、 心を開き、 慕っていた。
ある日、 患者のひとりが重体になり 「家に帰りたいよ」 と訴える。 が、 延命治療を希望する家族。
とうとう家に帰ることなく、 亡くなってしまう。 これが引き金になり、 美穂は行動を起こす。
「人は何のために生まれ、 生き、 そして死んでいくのか...」
大切な人を失う度、 美穂を悩ませてきた想い。
その想いを抱え 「ほほえみの里」 はスタートした。