INTERVIEW
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監督
田中壱征
2014年に、映画『ぬくもりの内側』の原作脚本を書き上げました。
この映画には「人が生まれて来た意味」「生きていくことの意味」「死の意味」「人間の尊厳」と「愛とは何か」を問う場面が多く存在します。
「死」は人間にとって「辛い事」なのかもしれませんが、当映画の「死」への観点は、「辛い」を「永遠の愛」と捉え、表現しております。「死」は「愛」を深く遺せる過程でもあり、また「魂」が再会できる瞬間でもあると思っています。
人生には終わりがあったとしても、「愛」と「魂」は、この世に残された人々のそれぞれの心の中で永遠に生きていく…。
先代達が残してくれた「ぬくもりの内側」で、今日も私たちは存在しているのです。
映画『ぬくもりの内側』を通して、世界中の多くの方々が、未来をより明るく想い、より「愛」を大切にして頂けたら、製作者として幸せな限りです。
そして『こころを託す物語』には、映画『ぬくもりの内側』と共通するテーマが多くあります。そこには「永遠の愛」が織り成されており、大変共感させて頂きました。
『ぬくもりの内側』では「ホスピスケア人」、『こころを託す物語』では、「行員」が…。第三者として、「愛」の橋渡しという大事な存在になっています。
『ぬくもりの内側(第2章)』と『こころを託す物語(見守り編)』には、「お願いがあるんですが・・」という台詞が共通して出てきます。そして、その言葉が「愛」の橋渡しとなり、人の心を変えていくのです。
人は皆、誰かにとって大切な役割を持っています。
「人」であること、「人」と「人」が繋がり合うことの素晴らしさを、今後も「愛が伝わるヒューマン映画製作」を通して発信・精進して参ります。
何卒宜しくお願い申し上げます。
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キャスト
島田順司
映画「ぬくもりの内側」を演じている時、自然の中にポツンと一人、何かしら心が落ち着き、自然と会話している自分に気づきました。
この作品は、「人のさりげない心の重なり合い」がどんどん拡がっていく物語です。
全体を通して、現在の三世代の特徴が克明に映し出され、溶け合って行く構成になっております。
私の役「森本功」は、明治、大正の影響を大きく受け、昭和の時代、歯をくいしばりながら生き抜いた人間の役です。
家族が消え去り、仕事をすることを最優先に走り続けた男の最期は、どうなるのでしょうか。
人は全て異なる人生を、人と共に歩んで行きます。その人々を柔らかく繋げ、包み込むということを念頭に、役に取り組んで参りました。
田中壱征監督とはよく現場で話し合い、笑いながらも、言いたいことはちゃんと言い合い、微笑ましい現場そのものでした。
しかし、よくシーンで歩かされましたね(笑)
長丁場の撮影を共に歩き続け、固く握手して、「ぬくもりの内側」の現場が終わりました。
映画「ぬくもりの内側」や三菱UFJ信託銀行「心を託す物語」を通して、これからの世の中で「必要な何か」をたくさん感じ取って欲しいと思います。
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榎木さりな
いつか訪れる最期の時。
その時を、誰とどこでどのように迎えたいか。
誰しもに必ず訪れるこの時のことを立ち止まってゆっくり考える時間も大切だと思います。
映画『ぬくもりの内側』は人と人との繋がり、家族愛などを通じてそれぞれが描くハッピーエンドの形を撮影しています。
この作品は、美しいロケーションで温かいスタッフさんに囲まれて、家族のような居心地の良さの中で撮影をしました。
私が演じる裕子は重度の白血病で余命宣告を受けた後、ウィーンにいる彼へ想いを伝えるため手紙を書きます。『こころを託す物語』でも旦那様から奥様へ、奥様から家族へ想いを伝えるため、遠距離にいる子供のために遺言書を書いていて、映画と重なる部分があり、とても共感しました。
『終わりよければすべてよし』という言葉がありますが、それはきっと、それまで積み重ねた時間も重要で、人と人の接点が希薄になっているこの時期だからこそ、改めて一つ一つの出会いを、人生を、大事にしていくことが、最期の幸せに繋がっていくのではないかと思いました。
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野村真美
高校生の頃から尊敬する人は、「マザーテレサ」でした。
数々残されている言葉の中でも1番心にくるのは
「たとえ、その人生の99%が不幸であったとしても最後の1%が幸せならば、その人の人生は幸せなものに変わる」
正にその言葉を映画にされた作品が『ぬくもりの内側』です。
私はプロローグとエピローグの参加でしたが、「マザーテレサ」のこの言葉のテーマを映画にされた田中監督とは出会うべくして出会ったかと思います。
また、2本の動画『こころを託す物語』時計編、みまもり編は、とても心に迫って来ると同時に、映画が描こうとしている世界に、共通の何かを感じました。
大切なものは、「見えない」。でも確かにある。それは人が人を思いやる気持ち。改めて思いました。
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小野寺丈
田中壱征監督とは映画『ぬくもりの内側』製作前からお会いしていまして、監督のパワフルなエネルギーとその圧巻する情熱に魅了されました。
私は患者の「人生の最後」の時間を共にする役を演じさせて頂きました。
医師としての仕事を括らない人間臭さで、「人生の最後」を優しく包みながら、明るく見送れるような空気を意識しました。患者の最期に立ち合う為に、廊下を猛ダッシュで向かうシーンがあり、私自身、本当の肉離れになり病院内の撮影で、直ぐ治療してもらえたことが今でも忘れません(笑)
一人でも多くの皆様に、映画『ぬくもりの内側』を見て頂きたく思います。
このコロナ禍で誰しもが命と向き合うことを余儀なくされ、本当に多くの方々が自身の命や人生のゴールを考える機会を持たれたかと思います。
そんな中、自身の結末を考えた時に、残された愛すべき者たちに何を伝え、何を残せばいいのか、心を託す遺言が提示する『こころを託す物語』のメッセージに、そのヒントを見つけた思いが致しました。
自分は若い頃に親を亡くしたもので、特にそのような思いに駆られることが多く
人生の最期と愛を謳う『ぬくもりの内側』という映画に出演後、この『こころを託す物語』にも触れ
人生のエンディングを自身で演出をし、そして最愛の者に心のバトンを渡すことの大切さを改めて考えさせられました。
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大林素子
[こころを託す物語] [ぬくもりの内側]のコラボ!
何と素敵な企画でしょう。若い頃には、ずっと先の事だと思っていた、人生の最期。
歳を重ね、死を意識、覚悟をする年齢になってきました。
今回の作品では、医師として見守る側を演じさせて頂きましたが、与える言葉の重みを感じしっかりと責任を持ち、台詞にしました。
『こころを託す物語』を拝見させて頂いた時に180秒で涙、涙。
ギッシリ詰まった暖かいメッセージをもらいました。
一人きりで、最期は孤独と言う不安。でも、心を託せる人が居る、思いを託し寄り添ってくれる人が必ずいると言う安心感が、どれだけ幸せな事だろうか。
この作品や、取り組みが皆様の希望の光となります様に!
私自身も健康でいる事、また私に出来る事や演じる事で人に元気を与えられる様に、頑張りたいと思っております。